■香川県-請求事務等支援事業
本事業では、広域対応訪問看護ネットワークセンター(システムサーバー)を、社団法人香川県看護協会内に設置した。センターを拠点に事業参加ステーションが、Web上の共通の「訪問看護ネットワークシステム」を利用することで、業務の集約化・効率化を図っている。参加しているステーションをネットワークでつなぎ、各ステーションで入力されたデータを中央で一括管理するとともに、グループウェア機能を活用して、ステーション間のコミュニケーションを可能とした。
訪問看護業務支援システムの機能は、基本機能をカスタマイズし、特に以下の点を可能とするシステムとしている。
■請求や記録に関する機能
・実務で必要な帳票類の出力
・各種記録のExcel出力及び複写機能の充実
・様々な統計ファイルの出力機能 ・請求事務の省力化
・標準看護計画機能 ・訪問看護計画書・報告書作成の簡便化
・集金管理機能(平成22年度より)
・継続看護連絡票登録機能(平成22年度より)
・ステーション管理機能(業務日誌・職員管理)(平成22年度より)
■グループウェア機能
・ 掲示板機能:ステーション間でケア技術や管理運営方法などの情報交換、マニュアル・ パンフレットの共同作成
・ライブラリ機能:各種帳票の雛形やマニュアルの共同利用
・FAQ機能:システムや実務の疑問に対する回答集 ・標準看護計画参照機能
・アンケート機能:アンケートを掲載し、回答を回収・集計(平成22年度より)
本システムでは、モバイル(携帯電話)を活用し、利用者宅でケアを実施後にその場でリアルタイムの入力が可能となるため、事後入力による記録ミスを防止することが出来る。また、ステーションに帰所してからの転記作業が不要となり、記録に要する時間が短縮される。さらに、スタッフの自宅からの直接訪問や、自宅への直接帰宅も可能となり、自宅からそのシステムにアクセスすることもできるため、フレキシブルな勤務体制が可能となる。情報は看護協会にあるシステムサーバに一元化されているため、そこにアクセスすることで、スタッフ間での迅速な最新情報の共有が可能となる。
また、グループウェアの主な機能は以下のとおりであり、訪問看護師がシステムにアクセスすることで、システム上でコミュニケーションが出来る機能や、帳票類を参照できる機能などが盛り込まれている。